青年社長〈上〉 (角川文庫) | |
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まだ上だけしか読んでないけど。
この本はワタミの会長である渡邉美樹さんがモデルのノンフィクション小説である。耳勉で、最後のほうに高杉良氏が渡邉美樹さんを語るようなところがあって、小説にしたというふうに言っていたので、渡邉さんの半生を知りたいという事で読んでみた。
大学在学中から、卒業してからも、非常に濃厚な時間の過ごし方をしている。その苦労たるや、半端ないと思う。なかなか真似できるものではないし、その姿勢を貫くことができたのも渡邉さんがいろんな本で語っているように「夢に日付を」付けていたからなんだろうと思う。挫折してしまっては、夢から遠のいてしまう。だからこそ諦めずに挑戦し続けたんだと。
併せて、「夢に日付を」という手帳術の本も読んでいたのだが(これは結構前にブックオフで買ってた)、タバコを止めるときの話が小説とシンクロしてて非常に腑に落ちた。やっぱり、イメージが大事なんだなぁと。渡邉さんも禁煙に何度も挑戦していたがことあるごとに失敗をしていた。禁煙したほうがいい理屈はわかっていて、禁煙し始めるのだが、理屈は理屈でひっくり返ってしまう。1本ならいいだろう…と。
しかし子供ができて、子供と一緒にいるときに子供がタバコの煙を吸ってしまうことをイメージして、感情として嫌だと思った。そのイメージが見えたとき、感情でイメージをとらえる事ができたとき、禁煙できるようになったと。
イメージし続ける姿勢や仲間からの信頼の厚さと、すごい行動力。見習うべきところがたくさんあると感じた。