Joel on Software | |
青木 靖
オーム社 2005-12 おすすめ平均 |
まぁ別に周囲が非生産的だと非難したいわけではなく、『自分は』生産的であろうと心がけること。綺麗ごとを並べたところで、人は動かない。何度も何度も熱く語って、自分がそのやり方を示し続け、教えて行く事によって徐々に浸透させていく。これは、自分にさしたる権限がないときの方法なんだけれども、短期的な効果はなくとも、じわじわと効いてくる。
自分にある程度の権限があるときや会議を行った上で行動するときには、スタートでみんなの意識合わせを行うことができれば、障害が少ないのかもしれない。まぁ熱心に語ることは必要だけれども。ただ権限がないとき、自分がいくら「こっちのほうが効率もよくて生産的だからみんなでそうしようぜ!」といったところで「また変な事をいってやがる。もしその方法がよかったとしても、みんな守りゃしないし、今のままでも十分だろ」ということになり、デスマーチを迎える。
リーダーでない人間がボトムアップでチームを作るのには、自分を貫き通して(意固地になるのと違うよ)、「みんなにとっていいことは、いいことなんだからやろうよ!」と訴え続けることが一番重要かなぁと思う。そうすれば、徐々に味方も増える。
まあ、リーダーシップのない人間がリーダーになったときが、一番の悲劇だ。そして、リーダーぶることがリーダーの仕事だと思ってると超やっかいですな。リーダーらしく振る舞うのと、リーダーぶるのは違いまっせ。