書評:情熱プログラマー

情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方
情熱プログラマー ソフトウェア開発者の幸せな生き方 Chad Fowler でびあんぐる

オーム社 2010-02-26
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おすすめ平均 star
star「ソフトウェア開発者の幸せな生き方」とは
star並ではあるが若手(のみに)読ませたい
star社会人のみならず、学生にも是非読んで欲しい一冊

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オーム社のシリーズは結構持っているのだけれど、あんまり書評書いた事なかったかも。サブタイトルが、「ソフトウェア開発者の幸せな生き方」とある。自分という存在の価値観の高め方とか、天狗になってないかどうか自分を見直してみな!みたいな文章が多い。なぜ会社が自分を雇っているのか?自分の存在によって会社に利益を出させる事で貢献できているのか?など、ずっと会社にいると不意に意識しなくなってしまうところにきちんとフォーカスを当てて、価値ある存在になろうと。

価値を高めるためにやることってのは基本的には絶えず勉強しろってことに尽きる。技術職なのだから、それは当然で、ある日突然価値観がひっくり返ってもおかしくない業界なので色々と目を向けろということだろう。自分の身につけた技術にこだわりすぎず、でもスペシャリストに、万能選手に、と結構無茶なことを言ってるが、わからなくもない。ようは、ギークになれってことです。まあそれだけじゃなくて、会社に安心感をあたえる存在になれとか、そういうのもあるけど、ギークはおそらくそういう存在にもなれるし。

ギークになるためには、どのような心持ちで、どのように取り組めばいいか。それを説明してくれている。自己啓発本によくある毎日続けようみたいなのが、エンジニア向けな書き方になっているので、エンジニア魂に火をつけてくれるんじゃないかと思う。

他の本で読んで心に刻んでいる言葉に、「ライバルは昨日の自分」というのがあるんだけれど、そういうのも書いてあった。
「昨日よりよく」だ。
心の中でなんかしら言い訳をして、やるべきことを先延ばしにしたりすることって多いと思うんですが、でっかい目標をもって取り組むのではなく、今日の小さな目標を立てて、昨日よりもよくなるように、取り組む。これの繰り返しがでっかい目標達成に繋がると。これって結構ガーンときた。
いや、なるべくそのように取り組んでいるつもりなんだけれど、ことプログラムに関してはどうだろうか?と。テスト自動化とかのテストケースを1日に1つ追加するだけでもいいとか、これはたしかに繰り返せばすごい力に繋がるなぁと思った。地道に小さい改善を繰り返しているうちに、余計なものが取り除かれていき、新たな時間を生み出してくれるだろうし、気付きも生み出してくれるだろうなと。

あとは目立つことにひるんではいかんな〜とすごく思うようになった。目立つことによって、得られるものってとても多い。人からの刺激も得られるし、人脈も得られるし、知識も得られるし。正のスパイラルを回すためには目立つことがとても重要だと感じている。この本もまたオススメできる本であった。まぁオーム社のこのシリーズは、どれもいい本だと思うけどねー。


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