サクリファイス | |
近藤 史恵
新潮社 2007-08 おすすめ平均 |
本屋でたまたま見かけて、自転車レースのミステリー小説なんて珍しいなぁと思って購入。先月読みましたが、とても面白かったです。自転車好きというか、レースとか好きな人には面白く感じるのではないかと思います。
サクリファイスとは『犠牲』という意味なんですが、この『犠牲』というのはアシストのことです。自転車レースとかをちょこっとでも知ってる人はわかるかと思いますが、自転車レースは個人競技でもありチーム競技でもあり、リーダーを勝利させるためにアシストは自分を犠牲にして働くわけです。風除けになったり、水を運んだり、他のチームを潰したりなど。
他人を勝利させるために自分を犠牲にするというのは非常に難しいことだと思いますが、この主人公はむしろアシストに徹しているほうがいいという人で、その姿勢が逆に評価され、チャンスが訪れるのですが…。チーム内の人間模様やそれぞれの野望、リーダーとアシストの役割や過去のチーム内トラブル、そして…。
これ以上書くと謎が解明してしまうので書けませんが(^^;)
一応(?)、ミステリーですからね。でもロード乗りには面白いと思いますよ!