書評:「稼ぎたければ働くな」を読んだ


GWでブックオフが20%オフセールをやっていたので、ひさびさに本を5冊も買い込んでしまった。

今回は未来工業創業者の山田昭男氏の本を買った。前に違う本を読んだことがあるのですが、違う視点が得られるかもしれないと思って。
97%の企業が儲けが4千万以上なくて、他社と同じようなことをやっている。そんなので業績が伸びる訳がないというところから始まる。

未来工業では

  • ホウレンソウ禁止
  • 残業禁止
  • 携帯電話禁止
  • 人事部がない(採用は部署毎に任せる)
  • 出戻り社員を雇う
  • 成功 > 失敗 > 何もしない の順に評価される
  • 社長は口出ししない(自分より有能な人がいるから信頼して部下に任せる)
  • 営業にノルマがない(ノルマが足かせになる)
  • マイナス思考とリスク管理は違う
  • 人生を楽しむほうを優先しろ。働くな。

と、まだまだありそうだけれど、普通の会社とは真逆の方向をいっていることが多い。

ホウレンソウ禁止
ホウレンソウが禁止なのは、ホウレンソウをすると指示待ちになって考えなくなってしまうからである。責任をとらないでいい方法ばかりを考えるようになる。それでは人は育たないし、上司のウケばかりを狙うようになっていくから、良い事がない。
「常に考える」を未来工業の方針にしているので、いいと思ったことはどんどん勝手に実践されていくらしい。常に自分で考え、責任を追うから、差別化を思いついていく。
残業禁止
残業を許可すると、ずるずる仕事をする人が増える。残業代ほしさに残業をするようになる。コストがかかるし、人生の過ごし方としてもよくない。仕事を早く終わらせて遊んでいるほうが人間らしい。
携帯電話禁止
携帯電話を個人が買うのを規制するわけではない。ただ、会社からは配布しない。ホウレンソウを禁止しているので、別に携帯電話が必要になることがない。
人事部がない
人事部があると、その人たちを雇うコストがかかる。それぞれの部署で必要な人を雇うほうが理にかなっている。
出戻り社員を雇う
一度去った社員が戻ってきたいということは、未来工業がやっぱりよかったということ。最初から教え直す必要もないし、また辞めたいという可能性も低い。再び雇ってもらった恩義を感じてすごく頑張ってくれるに違いない。
成功 > 失敗 > 何もしない の順に評価される
失敗を畏れて何もしないのが一番よくない。失敗したことをマイナス評価すると、だれも挑戦しなくなる。失敗しても、きちんとプラス評価してあげなければいけない。
社長は口出ししない
権限があるのと能力があるのは全くの別問題。自分のフィールドだったところに口を挟むのならまだしも、それ以外のところには言うべきではない。社長の権限は伝家の宝刀なので、むやみに使うべきではない。必要なのは部下がやる気をだして働けるように環境に配慮すること。あとは信頼すること。
営業にノルマがない
営業にノルマがあると、卸のディーラーばかり回る(実際に注文する人のところ)。商品が使われている現場を回らなくなる。ノルマをなくして現場の職人の声を聞き続けていると、本当に欲しいものがわかって新しい商品につながる。
マイナス思考とリスク管理は違う
マイナス思考はありもしないことを畏れること。
リスク管理は実際に起こったことを検証して、それに備えること。これをはき違えている人が多い。
本当にそれが起きることか?実際に経験したことがあるのか?必ず問うてほしい。
人生を楽しむほうを優先しろ。働くな。
そもそも自分が働きたくない。みんなにも人生を楽しんでもらいたい。人間らしさは無駄から作られる。いっぱい遊んでいっぱい無駄をしろ。

他にも色々とあるのだが(年賀状やお中元・お歳暮は無駄とか、高く売れとか、人を雇ったら3年間は育てるつもりで見守れとか)、なんかもういちいち納得してしまう内容ばかりである。こういう文化は、先進的な会社には結構通じるところが多いと思うが、旧体質の会社はまだまだ無駄が多い。本当に、こういう『社会の常識』みたいなのはなんでできてしまったのであろうか…。これのせいで困っている人は無茶苦茶多いと思うのに、やらないといけないみたいなのは、何を畏れているのだろうか。そんなものがなくてもちゃんとうまくいっているモデルがあるわけだから、そこを学んでいくべきだと思う。


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