僕はどちらかというと綺麗好きなので、部屋の片付けをちょくちょくするのですが、これをあんまりしなくてもよければ時間がたくさんできていいのになぁとよく考えていたので、この本を読んでみました。一生、散らからない部屋なんてあるのだろうか?定期的に掃除しないと絶対に無理だと思うんだけれども…と思って懐疑的な気持ちで読んだのですが、学びがたくさんありました。
「物の場所を決めろ」
これってできていそうで案外できてないです。片付けといいながら、移動して片付けた気になっているけれど、移動しただけでまたどこかにいってしまったりして、探すのに時間を取られたりするので。どこに何があるのかを決めておくというのが、やはり重要です。
「余っている空間に、何かを入れようとするな!」
これが大きな衝撃でした。余っている空間って、「なんかデッドスペースになっていて勿体ないなー、どうしかして使えないかなー?」と考えてしまうと思うのです。しかし、そこを常に一杯にしてしまうと、新しく来るものを置くべきスペースがない。スペースがないから、変なところに置いてしまって、あぶれたものが見た目にも悪く写ってしまうということでした。空間を有効活用するのが収納だと思っていただけに、本当にショックでした。余裕を持たせておくのも、有効活用なのですね。
「しまうときのことよりも、出すときのことを考えよ」
綺麗にしまえたらいいという訳ではないんですね。出すときの手間を、ステップ数で計算して、それが多いと面倒になるので、出し入れをしなくなってしまって散らかるというのです。たしかに出すときのことも考えてはいましたが、しまうときのことのほうが優先度高くしていたかもしれません。これは逆で考えるべきですね…。
「整頓は細かく区切ること。」
色んなものを一緒に入れるのではなく、区切るようにして入れると、取り出しやすく、また整頓する気にもなれますということでした。確かにー。シャツのたたみ方なども解説されていましたが、とても参考になりました。これは採用したいところ。
「奥行きのある収納スペースの全てを使おうとしないこと」
これ僕自身、めっちゃやってるんですけど、カラーボックスに漫画を収納していて、奥行きが深いので、奥と手前の二段に入れてしまっています。こういうことをやると、出せないし、ステップ数が多くなるし、どこに何があるかわからないからやめたほうがいいよ!ということでした。同じ種類の漫画ならいいかもしれないけれど、違う漫画とかだったらどこにいったかなー?という感じにもなりますよね…。奥行きの浅い本棚を準備するか、減らすかなどしないといけませんねぇ…。
「安物はよくない」
安物はやっぱりしっかりしていないから、例えばたくさんの洋服をかけるとバーがたわんできたりすると。しっかりした作りのものをかわないと、片付けられないよという話でした。これ、カゴ類のことにも言及してあって、例えば100円ショップとかでよくある下にすぼまったカゴとかはよくないという話でした。なぜかというと、上よりも底のほうが面積が小さく、重ねられるようになっているので、モノを置いたときにデッドスペースができやすくてちゃんとしまえないということでした。たしかにすぼまっているため、区切れない。
あと、強度をだすために、上のほうが厚くなっていたりするのも減点だとか。まぁ輸送コストとかを考えたら、これらは仕方ないことなんでしょうけれども、しっかりしたものを使ったほうがいいよということでした。
「同じ大きさのものを使うこと」
食品の保存容器などはなるべく同じ大きさのものに統一することで、冷蔵庫内や食器棚でのデットスペースを減らすことができるとのことでした。色んなサイズのものを使うと、使ってないものを重ね収納できないと。ご飯専用の、とか、考えていたけれど、これはそういうの考慮したほうがいいですねぇ。ある程度は重ね収納を考えていたけれど、統一とまではいってなかったです。
「よく使うものは出しておく」
ステップ数を減らすことで時間が節約できるからという話。例えば、ホッチキスの芯は小さい箱に入ったままだと、
- 収納場所からホッチキスの芯の箱を取る
- 箱を開ける
- ホッチキスの芯を取り出す
- 箱を閉める
- 収納場所にホッチキスの芯の箱を戻す
という5ステップが必要ですが、出しておけば、
- 収納場所の引き出しを引く
- ホッチキスの芯を取る
- 引き出しを閉める
の3ステップですむということです。たしかにああいう煩わしい系のは、このほうがいいですね。
あとは、物を捨てる極意とかもありましたが、これはよくある話で、決断するだけのことなので(俺はこの壁はある程度超えてるから結構さくっと捨てる)、できない人は読んでみたらいいかもしれませんね。
掃除をすることを目標にするのではなく、掃除する時間を減らすことを目標にしていきたいと思わされました。