四日間の奇蹟を見てきた。

見てきた。四日間の奇蹟。
まーったくどういう映画なのか、事前知識がほとんどなかった。

一人で映画を見るのは3年ぶりくらいか。
午後4時が上映時間だったから人が少なくてよかった。
俺の前には一人もいない。いちばん後ろのほうに誰かいるようだったが。

とにかく俺の前には人がいないから映画館を貸しきってる気分だった。

ピアニストだった敬輔はロンドンで事件に巻き込まれ一人の少女を救うのだが、そのときに指に大怪我をしてしまい、ピアノが弾けなくなる。そのときに救った少女・千織はその事件で両親をなくし、行き場のなくなった千織を敬輔が引き取る。

千織は脳に障害があるのだが、一度聴いた音楽をまったく同じように再生できる能力を持っていた。偶然それに気付いた敬輔は千織にピアノを教えてゆくが、その中でピアノが弾けなくなった自分と、天才的にピアノが弾け自分のピアニストとしての運命を奪った千織に怨みに似た感情を抱く自分を見つける。しかし同時に千織のためにできることはなんでもしたいと思う自分もいた。

施設の慰問をして千織のピアノを聴かせる活動をするようになった2人。次の慰問先は、敬輔を初恋の人として慕う真里子がいる療養施設だった。新聞で2人のことを知った真里子が招待したのだ。施設の中で献身的に働く真理子もまた心に傷をおっていたが、それを隠して気丈に振舞う。人見知りが激しい千織もなぜか真里子にはなつき、千織の演奏会の終了してから2人で遊んでいるところに突如、落雷が襲う。

真里子は千織を庇って金属片が体に刺さり、意識不明の重体。
千織は意識を失っていたが、命に別状はない。
千織の意識が回復するが、一言もしゃべらない。大好きなオムライスを出されても卵を食べない。不思議がった敬輔に対して、千織が口を開く。

「信じてもらえないかもしれないけど、私、真里子なんです」

なんと千織の体には真里子の心がいたのだ。
自分の前で自分が死にかけているのを見て途方にくれる真里子。なぜ、どうしていつも自分がこんな目に…。心の傷が姿を現し、真理子は敬輔に自分の今までのことを話してゆく。敬輔と真里子の心の傷を洗いながら千織がくれた四日間の奇蹟の時間が流れる…。

なーんてとこかな、あらすじは。
つってもこれは一応、公式サイトでも書いてる範囲くらいだけど。
もうね、真里子の心の傷とか、マジでつらい。
人間、きれいな部分だけ見て暮らしていけねーよなぁ〜。
でも醜い部分もまた自分の心にある。それはちゃんと認めないとね。
あんまりネタバレになるといかんので、書きたい感想もあるけど書けません。

それにしても演技者たちがすごくよかった。
吉岡秀隆と石田ゆり子の演技が冴えてて、細かい心の描写まで捉えてる。それ以上だったのが千織を演じる尾高杏奈。14歳らしいのだが、千織と真里子を分けて演じててもすごく自然だった。真里子を演じるということは倍の年齢の人の演技をするわけで、その切り替えがすごいね。あの演技なくしてはこの感動はない。ここがヘタだと映画全体にほころびが生じるもの。

さっき公式サイトにいって映画のプロモーション映像を見ただけで涙してしまった…。

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