新聞: 住宅ローン

土曜日の朝日新聞の一面に住宅ローンについての記事が出ていた。読んでいると、なんだか悲しくなってくるなぁ。それなりの幸せを手に入れるために住宅ローンを組んで家を購入したわけだけれど、会社が倒産して再就職ところ給料が減ってローンが払えなくなり、担保にしていた家が競売にかけられて売られてしまう。また、当然ながら安く売られてしまうので、ローンを完済できるわけもなく、家を失い、ただただローンが数百万円残ったという…。働いてもローンに搾取される人生だけが残るという感じ。

以前は、こういう記事を見ていたら、「本人の勉強不足でこういう事態に陥ったわけだから、自己責任だろ。相手も商売でやってるんだから、ちゃんと計画立てろよ」とか思っていたわけだが、今はちょっと違う。違うといっても、半分はそう思ってるけど。そもそもローンを組んで家を買うことに対しては俺は否定的だし。家は財産だなんて思ってないし。まぁこの辺りの話は「金持ち父さん貧乏父さん」とか読んだらわかる。

つーか、サブプライムローンみたいだよなぁ〜。低所得者に高利で融資して家を買わせる。で、家の価格が上昇している間はそれでいいけれど、バブルが弾けたら利子さえ払うのが苦しくなって家を売りに出されて本人は段ボールハウスに住むみたいな…。全然幸せじゃない。売る側も、買う側も。資本主義の悪い面だけが顔を出しているように思える。

幸せのモノサシが、他人との比較しかできない物ならば、そんなモノサシはへし折ってしまえ!!

いい加減、世間が作り出した理想なんかには影響を受けない生き方を模索するべきですな。人様にすごく迷惑にならない限りは世間体なんてどうでもよく、ほどほどに暮らせていられれば幸せなんじゃないでしょうかね〜。今日食べられるご飯と飲める水があるだけで、相当幸せなこと。相対的貧困を意識し過ぎて、心まで貧困になってはならないと思います。

※相対的貧困・・・世間が作り出した、中流の基準以下の生活による劣等感。

と、ここまで書いて、投稿を終わろうとしたのだけど、よく見たら、なぜ「自己責任」でカタを付けないか?を書くのを忘れそうになっていた。反貧困ネットワークの湯浅 誠さんが出ている番組とかを見ている間に、これは「自己責任」という一言で片付けられる問題ではないなぁと思ったからです。個々が知識武装をしていないと安心して暮らせない世の中ってのも、相当歪んでると思うし…。そもそもそれだと生きるのがしんどいんじゃないかなって…。

何事も自己責任だから、絶対的貧困に陥るのも自己責任っていうのは暴論だなと。

※絶対的貧困・・・今日食べるご飯、水にも困るほどの状態。


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