マニュアルが書かれた目的

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最近、渡邉美樹さんの書かれた本を色々と読んでいるのだが、気付きが多いので、メモ代わりに投稿する。先日、業務改善でマニュアルを作ったりしているという投稿をしたが、そのマニュアルについて。

マニュアルを身につけるとき、最も必要なことは、
そのマニュアルを早く覚えることではなく、
そのマニュアルが書かれた目的を理解すること。
(思いをカタチに変えよ! p.81 PHP出版 渡邉美樹 著)

そうなのだ。これって、マニュアルの書き手も気をつける必要があって、何のためのマニュアルであるかを読者にすぐにわからせるように書いておく必要がある。最近自分が見たマニュアルは、マニュアルというよりも指示書レベルだった。

「やることはわかったんだけど、これって何のためにやるの?」

そう思わされるものが多い。やることやってればミスがないんだから大丈夫ということなのかもしれない。でも、マニュアルを書くのも人間だから、目的を書いておかないと、マニュアル自体にミスがあったときにどうしようもない。作業側のマインドは「これは間違ってると思うんだけど、でもこう書いてあるしなぁ〜、正しいのかもなぁ〜」という疑心暗鬼のまま作業して、だんだん「言われた通りにちゃんとやったんだからいいんじゃないの?」というふうに考えるようになってしまう。

マニュアルが書かれた目的を理解すると、「この仕事の意味は○○だから、頑張ろう」という気持ちになれる。これって「マニュアル通りにやってれば問題ないんでしょ?」とはもう心のレベルが圧倒的に違う。前者は、もっといいやり方を考えだすかもしれないが、後者はそんなこと考えもしないと思う。

自分がマニュアルを書くときは、マニュアルのはじめに、このマニュアルの目的を書くようにしている。かつ、このマニュアルに従うとこういう効果があって、あなたにはこういうプラス要素があるよって、書けるときには書いている。あと、この前書いたマニュアルに書いたかどうか、覚えてないけど、「このマニュアルは永遠に完成しないから、変な所や、わからないことがあったら著者に連絡ください」と一筆加えておく。そうするとマニュアル読者も食いつきがいいし、質問も飛んできやすい。最後のはJoel on Softwareの機能設計書のところから学んだことなんだけれど、これがあると、自分より優秀な人がいいアイデアや自分のミスを教えてくれるようになる。

人に物を頼むときは、必ず意味・目的を伝えるように気をつけていきたい。


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