Webアプリ開発を加速するCakePHP2定番レシピ119 |
著者の長谷川さんから献本していただきましたので、遅くなりましたがレビューを書かせてもらいます。最近ずっとRuby on Railsばかりやってる自分としては久々のCakePHPでした。
想定している対象読者層は、こうなると思います。
- CakePHPの設置・初期設定の一部はできる。
- PHPは多少わかる。
- CakePHPは多少わかるが、よくつまづく。
私は特によくつまづくので、こういう本が手元にあると安心感があります。
この本は逆引き辞典のようになっていてわかりやすいです。
ただ、CakePHPの導入部分とかの説明はないのでそれはその他の書籍か、CakePHPのサイトもしくはぐぐったほうがいいでしょう。
全部やってみたわけではなく、twitterでOAuthログインをして、そのアカウントでブログを書くミニアプリを作ってみたのですが、サンプルコードがとても参考になったし、今後発展させていくとしたらきっと必要だろうな、と思える項目が目白押しだったので、CakePHPでよく開発している人にとってはすごく『使える』本だと思います。
CakePHPを体系的に学びたいということだったら、CakePHP2実践入門を読むほうがわかると思います。しかし、よく使う機能はすぐ覚えられるのだけれど、時々使う機能というのは忘れてしまいがちで、毎回、調べては書いて、また同じようなシチュエーションになって、調べては書いて…となります。そういう項目についてサクッとわかるというのはストレスなく開発するために重要だと思いますし、そういうことで毎回困っている人のためにこの本は書かれたのだと思います。
もし自分がCakePHP開発するのであれば、Webアプリ開発を加速するCakePHP2定番レシピ119とCakePHP2実践入門の2冊を手元においてやるでしょう。
それにしても自分がCakePHPでガリガリ書いていたときにはあんまり本がなかったので、今から始める人は情報がたくさんあっていいですねぇ…。