Webサイトは100%利用者視点で考えるべき

利用者が不特定多数であるWebサイトの場合、利用者視点で考えるべきで、発注サイドと制作サイドの都合でわけのわからない仕様にするべきでない。仕様に対する明確な理由がなく、屁理屈やどちらサイドの都合であっても、その仕様をユーザが快と思わなければ失敗に終わる。

まぁなんでこんなことを書いているのかというと、制作サイドの都合(工数がないだの、改修が大き過ぎるだの)で屁理屈をいって現在の仕様でお客様をごまかしたとしても、利用者からの反応が返ってくるのはお客様なので、その時点でお客様の不信感を買ってしまうのではないかと思うからだ。ちゃんとやってくれないと思われてしまう(必要な費用を出してくれていないという点は大いにあるのだが)。もちろんやれる技術力はあるのだが、そこはコストとの相談になるので、ごまかすのではなく、やはり松竹梅的なプランを掲示してお客様主導で決定するプロセスがないとお客様は納得しないと思う。お客様が選択した結果、利用者の反応が芳しくなければ、プランをアップグレードするという方法をとらなければ、お客様も学習できないし、我々の掲示に納得してもらえない(その時点で判断材料が少ないからまともな判断ができないパターン?)。

下請けでいつも感じるのは、マネジメント層のコスト意識が強すぎて我々の提案を屁理屈に変えてしまい(必要経費すら無駄扱い?)、お客様との折衝が長期化して、いいものができないというジレンマだ。コストを最小化しようとした結果、要求が満たせず、折衝のみでコスト増大してしまうパターン。まぁ俺は常に富豪仕様にしろって言ってるつもりではない。ただ、不特定多数の利用者のサイトの場合、正しいのは利用者であってお客様でも制作サイドでもない。
お客様自身が利用者の場合は、富豪仕様でなくても運用でカバーすることが可能だが(マニュアルを作ったり)、そうでない場合はお客様にも納得してもらった上で、我々から見たら富豪仕様でも作らなければならないと思う。損して得取れ。というか、その損は損ではなく、得をとるためのコストであるので、コストかけて得取れと言いたいわけです。それと、明らかな損は、お客様が制作サイドを貶めている(ように感じる)ので明らかにモチベーションが下がります。まぁそこはマネジメント層の腕の問題かもしれない。

ネットにおいては、Win(お客様)-Win(制作サイド)では足りない。Win(利用者)-Win(お客様)-Win(制作サイド)の関係を築けるように、お客様と制作サイドで友好関係を築く努力のためにも、仕様決定プロセスの透明性を高めるべきではないかと思う。


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