サドルとお尻の痛みに
ついて

ママチャリや、短い距離での自転車の移動では気づきにくいものですが、自転車に長く乗っているとだんだんお尻が痛くなって来る場合があります。 果たしてその痛みは乗り方が悪いのか?もしかしたらあなたとサドルとの相性が悪いのかもしれません。

サドルとの相性?

お尻とサドルの相性というのは、やっぱりあります。20分くらいの通勤だったらあまり気にならないかもしれませんが、 長距離ツーリングに出かけたりすると、サドルとの相性は顕著に表れます。

私は以前に、局部が痛くなりにくいというゲル入りのサドルを使っていました。 ゲルが柔らかいので、長時間乗っていても痛くなりにくかったのです。 しかし、ゲル入りのサドルは長いこと使ってると布部分が破れてきました。 そこでサドルを買い換えたのですが、そのときあんまり予算がなかったので普通のサドルを選びました。 選んだのですが…。どうもそのサドルとの相性がよくないようで、今のサドルだと遠出するとゲル入りのサドルよりも早くお尻が痛くなってくるのです(T_T)

なので、サドルを選ぶのは自転車乗りにとってすごく重要なのですよ! しかし、自転車ならば試乗ができたりもしますが、サドルは長時間乗っていないと相性がわからないため、 選ぶのが非常に難しいと言われています。製品情報や、使ったことのある人の感想を元に選んでいかなくてはなりません。

サドルの種類とは?

サドルの種類をおおまかに4種類に分けてみました。

種類説明
1.ノーマルサドルゲルも穴もないサドル。しかし特に何もされていないわけではなく、サドルのクッションを多くするなどの工夫はされている。
2.ゲル入りサドルサドルの局部部分にゼリー状の物質が入っている。部分的に柔らかいので、長時間のライディングでも痛くなりにくい。 見た目もカッコいいものが多い。ゲル部分の布が破けると寿命がくる。
3.穴あきサドル局部に圧力が集中しないようにサドルの局部に穴が空いていたり、サドル中央に溝がある。 穴があいているので軽量化になっているものもある。
4.軽量サドル主に山岳レース用。チタンレールを使ったり、サドルを薄く作ってあったり、カーボン製のものまである。 体重制限(65kg以下など)があるものが多い。

私はゲル入りサドルとノーマルサドルと皮製サドル(ここには書いてないが)を使ったことがありますが。 この中ではゲル入りが一番よかったです。穴あきサドルについては私の周りのサイクリストで穴あきサドルを使ってる人がいないので使い心地は不明です。

ゲル入りサドルはゲル部分の布がサドルと違うのですが、使い込んでる間にその布が破れてくるのでノーマルサドルに比べて寿命が短いと思われます。 ノーマルサドルの場合はよほどのことがない限りは使い続けられるでしょうから、自分に合うものがあったらずっとそれでよいでしょうし。

サドルのセッティングを
見直そう!

本当にサドルが原因?

しかしですね、お尻が痛くなる原因は本当にサドルだけが原因なのでしょうか? サドルだけではなく、様々なポジションの問題もあります。ハンドルが少し近かったり、遠いだけでも腰やお尻への圧力には変化があります。 私が現在使っているサドルも、セッティングを変更したらずいぶん楽になりました。 なのでまずはサドルの高さ・角度・レールの位置なども見直してみるとよいと思います。br サドルのセッティングは以下が基準になります。

  • サドルの中心は先端から14.5cm(形状が極端なものを除く)
  • サドルは(基本的には)地面と水平
  • 股下の高さ× 0.870 = サドル高(BB中心からサドルの中心まで)

※BBはボトムブラケットの略

ママチャリではよく足がベタッとつくようにといわれますが、スポーツ自転車は違います。 スポーツ自転車の場合はサドルに座ってるのは漕いでいるときだけだからです。 止まっているときは、サドルから降りるのが基本です。 ハンドルとサドルの間に立ち、走り出すときは一漕ぎ目に立ち漕ぎをしてからチョコンとサドルに座るのです。 話がそれましたが、サドルの高さはママチャリと同じ考えでは足腰を痛めますので注意してください。

あと、これはあくまで基準であってあなたにぴったりとは限りません。 ちなみに私の場合だとサドルの高さはもう少し高めにしてます。そのほうが走りに違和感を感じなかったからです。 数字は大切ですが、乗り心地を決めるのは最終的にはフィーリングだと私は思ってます。

サドル以外に頼るのも手

レーサーパンツという方法

サドル側で解決しない場合は、お尻側で解決するのも手です。 つまり、お尻にクッション材が入っているレーサーパンツ(自転車用パンツ)をはくという方法です。 これは通勤ではどうかな?とは思いますが(^^;)、ツーリングや休日のお出かけにはよいでしょう。 サドルの場合はサドルを交換しても問題が解決するかどうかはわかりませんが、レーサーパンツならば問題は解決、もしくは緩和されます。 ちなみに私も持っています。長距離ライドには絶対に欠かせません!

股ズレの防止にもなる

それとレーサーパンツは乾きやすいため、走りながら汗が出ても問題ありません。 男の場合になりますが、綿のトランクスが汗でグショグショになるとすごく汗臭いうえに汗で皮膚にくっついた状態で摩擦が起きて股ズレを起こしやすいです。 股ズレ、非常にカッコ悪いです。やったことありますけど(T_T)。 痛いしがに股じゃないと漕げなくなるしスピードは出ないし恥ずかしいし…。 レーサーパンツがあれば股ズレの可能性は一気に減ります。長距離走る人や本格的に自転車を始めたい人には必需品です。

また、本格的なレーサパンツでなくてもパットの入ったインナーパンツもありますから、こちらを履いてみてもいいでしょう。 これは普段履いているズボンに合わせることができるので通勤にも使えそうですね。 レーサーパンツよりも安いところもいいですね(^^)