MTBルック車
MTBルック車はマウンテンバイクの見た目をしているため、よくルック車と言われます。 よくホームセンターで21段変速・ダブルサスペンションで29,800円!!とか言われてるのがそれです。 マウンテンバイクなのに『悪路は走らないでください』という存在を全否定するようなことが書かれています…。 (マウンテンバイクは悪路を走るのが本来の姿なのに)
なにがMTBと違うのか?
どこがマウンテンバイクと違うのでしょうか?それは、『質(しつ)』です。 よく考えてみてください。価格が最低でも5万円以上のものなら大丈夫と言われているマウンテンバイクが、 ダブルサスペンションなのに3万円でまともなものが作れるとは正直思えません…。
金額的に比べてみる
基本的に、どの有名メーカーでもダブルサスのマウンテンバイクは最低でも8万円くらいはします。 フレーム・サスペンション・コンポーネント・ホイールの値段を考えると、私の予想では
- フレーム(30,000円)
- サスペンション(15,000円)
- コンポーネント(25,000円)
- ホイール(10,000円)
くらいの割合だと思います。 それを全部あわせて30,000円内に抑えるのは精度の低いものを使うしか方法がありません。 有名メーカーのフレームだけでも30,000円するんですよ! フレームと同じ値段の自転車で、同じダブルサスのマウンテンバイクが果たして作れるでしょうか?
ではその値段の違いは具体的にどのように現れるのでしょうか?
性能的に比べてみる
MTBルック車は、重量が重いです…(ヘタをすれば20キロ)。 普通のダブルサスマウンテンバイクは15キロ以下くらいです。 重さは走りの快適さに端的に現れます。重いということは、それだけ走りに抵抗が増すので遅くなります。 さらに部品の精度が悪いということは、転がり抵抗が強いため、漕いだぶんの反応が鈍くなります。 車重が重い上に漕いだぶんの反応が鈍いということは、(見た目がマウンテンの割に)進まない!!のです。
よく、MTBルック車に乗っていた人が本物のマウンテンバイクに乗ったら、 漕ぎ出しが軽いうえにやけに進むのでものすごく驚くそうです。 見た目は同じでもまったく違うもの。予算に余裕があるのなら、絶対に本物のマウンテンバイクを買うことをオススメします。 そのほうが長期的に見てもお得であることは間違いないでしょう。